メールの送受信に関する役割の定義と簡単なメール送受信の流れのメモを記載します。

1. メール送信の役割

1.1 MUA (Mail User Agent)

作成したメールをSMTPプロトコルを使用してMTAに送信する。MRAからPOP,IMAPプロトコルを使用してメールを受信するプログラムです。SMTPクライアント、POPクラインと、IMAPクライアントともいう。簡単に言うとWindows Mail, Outlook など、メールクライアントです。

1.2 MSA (Mail Submission Agent)

MUAからメールの送信を受け取る前に、MUAを認証するプログラムです。Exchange Server などが該当します。

1.3 MTA (Mail Transfer Agent)

MUAから受け取ったメールを送り先のMTAにSMTPプロトコルを使用して送信を行うプログラムです。一言でいうとSMTPサーバ。Exchange Server などが該当します。

MUAを認証する場合(SMTP認証)はMSAが認証の役割を担います。

1.4 MDA (Mail Delivery Agent)

MTAが受信したメールを特定にメールボックスに配信するプログラムです。Exchange Server などが該当します。

1.5 MRA (Mail Retrieval Agent)

MUAがメールボックスからメールを受信するプログラムです。POPサーバやIMAPサーバと呼ばれます。MUAはPOP,IMAPプロトコルを使用して、メールボックスのメールを受信します。Exchange Server などが該当します。

2. メール送受信の流れ

  1. MUAが作成したメールをメールサーバーに送信します
  2. MSAが必要な場合ユーザを認証します。
  3. MSAからMTAにメール中継処理が移ります
  4. 送り先MTAがメールを受信します。
  5. 受信したメールがMDAにより送り先のメールボックスに配信されます
  6. 受信したメールボックスのユーザがMUAを起動してメールを受信します
  7. MRAがMUAの要求するメッセージをPOP,IMAPプロコルを使用して処理します。

簡単ではありますが、メール送信のプログラム、流れをまとめてみました。