1. 仮想ネットワーク
Hyper-Vマネージャの操作ペイン(右ペイン)の仮想ネットワークマネージャから、仮想ネットワークアダプタの管理を行うことができます。統合サービスをインストールできるゲストOS用に次の3つの仮想ネットワークアダプタを作成できます。
仮想ネットワークの種類 | 説明 |
外部 |
物理ネットワークにバインドされ、親パーティション、子パーティションのOS以外に外部のOSと通信することができます。物理NICに対して1つ作成することができます。 |
内部 | 親パーティション、子パーティションのOS間でのみ通信を行うことができます。外部のOSと通信することはできません。 |
プライベート | 子パーティションのOS間でのみ通信を行うことができます。親パーティションのOS,外部のOSと通信することはできません。 |
そのほか、VLANを設定できたりHyper-Vの仮想ネットワークはかなり便利になっています。
Hyper-Vには統合サービスをインストールできないゲストOS用にレガシーネットワークアダプタを設定できますが、パフォーマンスは上記の仮想ネットワークが優れています。
2. 仮想ハードディスク
Hyper-Vマネージャの操作ペイン(右ペイン)の新規→ハードディスクを選択すると仮想マシンでしようする仮想ディスクの作成が行えます。仮想ディスクの種類は以下の表を参照。物理ディスクを使用するパス・スルー以外では、仮想ハードディスクのサイズの上限は2TBです。
仮想ハードディスクの種類 | 説明 |
容量可変 |
必要に応じて容量が増加する仮想ディスクです。固定ディスクに変換したり拡張することができます。可変ディスクは拡大のみを行うので、最適化を行うと必要なサイズまで圧縮できます。 |
容量固定 | 容量が固定で作成される仮想ディスクです。パフォーマンスが優れていてスナップショットも構築できます。運用ではこのディスクを使用することになると思います。可変ディスクへ変換したり、拡張することができます。 |
差分 | 親ディスクから変更分のみを記録するディスクです。共通の親ディスクを使用して複数の仮想マシンを構築する場合に容量を節約できます。また、差分ディスクと親ディスクは結合することができます。 |
パス・スルー | 物理ディスクを使用します。物理ディスクはオフラインである必要があります。Hyper-Vの便利な機能の一つであるスナップインが使用できないなど、いくつかの制限があります。 |
パス・スルーディスクにした場合の制限が以下のリンクのVHD or passthrough disk on the hostの部分を参照してください。
http://blogs.technet.com/josebda/archive/2008/02/06/storage-options-for-windows-server-2008-s-hyper-v.aspx
操作ペインの仮想ハードディスクの編集機能を使用すると肥大したディスクの圧縮など行えます。
編集の種類 | 説明 |
最適化 |
容量可変ディスクおよび差分ディスクのサイズを最適化します。最適化により使用されていない仮想ハードディスクの領域が削除されます。 |
変換 | 固定ディスクと可変ディスクの変換を行います。 |
拡張 | 可変、固定ディスクの上限値を変更します。 |
結合 | 差分ディスクと親ディスクを結合します。 |
再接続 | 親ディスクがみつからない差分ディスクと親ディスクを再接続します。容量の問題などで、親ディスクを移動した場合などに使用します。 |
仮想ディスクもVirtusl Server のときと比べて便利になっています。クラスタリング用のvhdを作成できないのがつらいところですが。