サイトコアで用意されている /System/Feeds/RSS Feed 定義アイテムを使って RSS フィードを簡単に作成できます。今回はRSSフィードを作成してみます。コンテンツ編集者向けに用意されているRSSフィードに関しては[Sitecore CMS]コンテンツ編集のためのRSS フィードを使うを参照してください。

RSS フィードの作成方法は コンテンツオーサークックブックに掲載されています。

検証環境

  • Sitecore CMS 6.6 Service Pack 1

1.RSSフィード用のアイテムを作成する

今回は下図の RssTest アイテム配下のアイテムのRSSフィード情報を公開するRSSフィードのアイテムを作成します。ビジターがアクセスするRSSフィードのアイテムを作成します。Rss Feed定義アイテムを作成する親のアイテムを選択して、挿入グループからテンプレートから挿入をクリックします(こんかいは /sitecore/content/home/Feeds 配下にRSSフィード用のアイテムを作成します)。

テンプレートから挿入ダイアログで テンプレート/システム/フィード/RSS フィード をデータテンプレートとして選択しアイテムを作成します。今回は Rss Test Feed という名前でアイテムを作成しました。

作成した RSS Feed 型のアイテムをコンテンツエディターで表示します。 RSSフィードを配信する場合、下図の アイテムフィードに Rssフィードを配信したいアイテムの親のアイテムを設定します。リンクを挿入する フィールドコマンドをクリックします。

Content Author's Cookbook によると アイテムフィールドに サイトコアクエリも指定できるようです。たぶん。

アイテム ブラウザー ダイアログが表示れますので RSSフィードを配信したいアイテムの親のアイテムを選択します(RSSフィードを配信するには選択したアイテムはサブアイテムを持っている必要があります)。今回は下図のように Rss Test アイテムを選択しました。

アイテムフィールドに選択したアイテムのパスが表示されます。そのほか タイトルフィールドや説明フィールドに RSSフィードのタイトルと説明を設定します。リンクフィールドにアイテムのリンクを設定することで、RSSフィードのページにリンクを表示することができるようになります。IEの場合は タイトルフィールドのテキスにリンクフィールドで設定したリンクが設定されるようになります。

そのほか、追加のメタデータフィールドセクションで Copyright などを設定できます。また、拡張性のフィールドセクションで、フィードの生成方法をオーバーライドするクラスを指定することもできます。

以上で Rss Feed 型のアイテムの編集は完了です。今度は フィード配信対象のアイテムにRSSフィードのデザイン設定をしていきます。

2.RSSのデザイン設定を行う

RSS Feed 型アイテムのフィールドの編集を行いましたが、これだけでは RSSフィードのページは表示されません。実際に、下図のように "RSS フィードは設定されていません" という注意メッセージがコンテンツタブに表示されます。RSSフィード配信対象のアイテムに対して、どのフィールドをRSSフィードのどの項目にマッピングするかのデザイン設定がされていないことを表しています。

今回は RssTest をRSS配信用のアイテムのルートのアイテムに設定しました。なので RssTest アイテム配下のアイテムに対して RSSフィールドのデザインを設定する必要があります。Item1 のアイテムを選択して リボンの プレゼンテーションタブのフィードグループのデザインコマンドをクリックします。

RSS フィード デザインダイアログが表示されます。

下図のように RSSフィードの各項目にアイテムのどのフィールドを設定するかを指定します。

デザイン設定が終わると デザインコマンドのアイコンに 緑のチェックマークが表示されるようになります。

1つのコンテンツアイテムにRSSデザインの設定を行うと、 そのアイテムと同じデータテンプレートのアイテムにすべて RSSのデザイン設定が反映されます。データテンプレートのスタンダードヴァリューにも自動的にRSSフィードのデザインが反映されます。逆にデータテンプレートのスタンダードヴァリューからRSSフィードのデザインを設定することもできます。

 RssTestFeed のアイテムをページエディターで表示するとRSSフィードの画面が表示されます。パブリッシュするとパブリッシュ先のサイトでRSSフィードを公開できるようになります。

RSSフィード配信対象のアイテムにサブアイテムがある場合はどうなるか確認します。

サブアイテムがある場合も下図のように サブアイテムの RSSフィードに表示されます。

4.まとめ

説明は以上です。 サイトコアの機能を利用すると 外部サイト向けの RSSフィードも簡単に作成することができるようになります。

デバイスのRSSフィード定義アイテムは削除しないでください。本記事で紹介したRSSフィードの機能が使用できなくなります。