サイトコアをインスストールするとWebsite\App_Config\Include フォルダ配下にインストールされる LiveMode.config.example を有効にする(exampleという拡張子を削除する) とサイトコアは Liveモードで動作します。

Liveモードでは Master データベースを 外部公開用のデータベースとして使用するモードになります。つまり、パブリッシュしなくてもワークフローで管理していなければ編集した時点でアイテムが公開されるようになります。

LiveMode.config は Web.config に適用するパッチの設定が書いてありますが、いまいち何やっているのかわからなかったのでパッチの設定のメモを記載します。LiveMode.configを有効にすると website の site タグの下表の属性に対してパッチが適用されます。下の表には設定される値と属性の意味も記述しています。

設定項目 設定値 説明
Database master

サイトのデータベースを web から master に変更する

filterItems true

アイテム検索(参照)時に パブリッシュ制限を考慮するようになる。既定でfalse。

enableWorkflow true

アイテム検索(参照)時にワークフローを考慮するようになる。既定でfalse。

外部公開向けサイトのコンテキストで動作する場合、 filterItems によってパブリッシュ制限を考慮してアイテムを検索するようになります。webデータベースは通常は パブリッシュ可能なアイテムしか存在しないので既定のfalseで問題ないのですが、masterデータベースにはすべての数値バージョンのアイテムが格納されるので、Liveモードで動作する場合は true を設定する必要があります。

enableWorkflow も同様です。 web データベースには公開可能なアイテムしか存在しません。master データベースには最終状態でないアイテムも存在するので値をtrueにしてワークフローを考慮してアイテムを検索する必要があります。

Databaseに関しては master データベースを 公開用のデータベースとして使用するので web ではなく master に設定する必要があります。

実はLiveモード時の属性の説明は SDN のコンテンツリファレンス というドキュメントの記載されています。コンテンツリファレンスにはLiveModeについて、そのほかの考慮事項落として、 数値バージョンのないアイテムを検索しないように レンダリングの考慮として に、sc:fld('__created',.)!='' で必ず値が設定されているフィールドをチェックして 数値バージョンがあるかチェックしろ(XSLTだけでなく.NETでプレゼンテーションコンポーネントを記述する場合も同様の考慮が必要)とか、パブリッシュがないので HTMLキャッシュの自動クリアがないので HTMLキャッシュを使わないようにするといった考慮事項があるので 一読してみるとよいかもしれません。