Sitecore で提供されている モジュール Microsoft Dynamics CRM Security Provider をインストールすると Dynamics CRM の 取引先担当者 (contact) エンティティ を Sitecore のユーザーとして、また、CRMのマーケティングリスト (list)エンティティ をサイトコアのロールとして統合することができます。

今回は Microsoft Dynamics CRM Security Provider をインストールする覚書を記載します。

検証環境は次の通り

  • Windows Server 2012 上に Dynamics CRM 2011, Sitecore CMS 6.6 がインストールされた環境
  • CRM Security Provider の version - Microsoft Dynamics CRM Security Provider 2.0.0 rev. 130731

インストールの詳細な手順に関してはSDNのInstalltion GuideやCRM Security Providerのモジュールガイドをご参照ください。

Installation Guide
http://sdn.sitecore.net/Products/Dynamics%20CRM%20Campaign%20Integration/DCRMCI20/Installation.aspx

Dynamics CRM Security Provider Module Guide
http://sdn.sitecore.net/Products/Dynamics%20CRM%20Campaign%20Integration/DCRMCI20/Documentation.aspx

1. 必須コンポーネントのインストール

Installtion Dynamics CRM Security Provider を使用するために必要な モジュールを事前にインストールします。以下の機能がインストールされていることを事前に確認してください。

  • .NET 4.0
  • WIF (Windows Identity Foundation)

未インストールの場合は、 Windows Server 2012 の場合は WIF は機能の追加からインストールできます。Windows Server 2008 R2 の場合は、インターネットからWIF ライタイムをダウンロードしてインストールしてください。

そのほか必要な Sitecore のバージョンは Dynamics CRM のバージョンを 冒頭で掲載した Installation Guide のページで確認してください。

2.CRM Security Provider のインストール

SDN の Dynamics Product -> CRM Campaign Integration 2.0 から CRM Security Provider の最新版のページに遷移します。最新のモジュールをダウンロードします。記事作成時点で最新版は Microsoft Dynamics CRM Security Provider 2.0.0 rev. 130731ですので、今回は左記モジュールを使用します。

ダウンロードしたファイルをインストールウィザードでインストールします。サイトコアデスクトップにログインして、サイトコアスタートメニュー->開発者ツール->インストールウィザードを起動します(下図参照)。次へボタンをクリックします。

パッケージを選択画面で、ダウンロードした CRM Security Provider - 2.0.0 rev. 130731.zip をアップロードします。次へボタンをクリックします。

使用許諾の画面が表示します。同意しますを選択して 次へをクリックします。

インストールされるモジュールの内容を確認します。次へボタンをクリックします。

インストール準備完了画面が表示されます。インストールをクリックします。

あとは、インストールが終わるのをまって、インストール完了です。

アイテムが競合している旨のダイアログが表示された場合は上書き保存を選択してください。

3.まとめ

簡単ですが、説明は以上です。次回は  CRM Security Provider をコンフィグレーションしてみます。