Dynamics CRM 4.0 の OnChange や OnSave, OnLoad 用Javascript を確認する場合、 Web クライアントでは各エンティティのフォームカスタマイズの画面から個別に確認する必要があります。エンティティのカスタマイズをエクスポートした場合、Javascript も同時にエクスポートされますが、Javascript のみをエクスポートすることはできません。

そこで、 カスタマイズファイルを入力として、 Javascript の一覧を CSV 形式 または、 Excel 2007 以降のファイル形式(Open XML)で出力するツールを作成しました。識者の中には、XSLTでhtmlやjavascriptのみを抽出したxmlに変換すればいいじゃんと思われるかもしれません。でも、Open XML SDK 2.0 for Microsoft Office を使ってみたかったのです。

プログラムを動作させるには、 .NET 3.5 SP1 がインストールされている必要があるので注意してください。 Excel 2007 以降のファイル形式でファイルを出力する場合、実行マシンに Excel がインストールされている必要はありません。

1点注意事項ですが、入力として使用するカスタマイズファイルは、すべてのエンティティを含めてエクスポートしたファイルを指定してください。そうしないとLookup属性にOnChangeのJavascriptが設定されていると異常終了するかもしれないです。

使い方

本ツールはコマンドラインツールです。下図のようにファイル名の次に、Crm4ScriptExtractor.exe [カスタマイズファイル] [出力ファイル] のように引数として実行します。 出力ファイルの拡張子が xlsx の場合は、Excel 2007 形式(Open Xml)形式のファイルを出力します。それ以外の場合は、 csv 形式のファイルを作成します。

下図が出力ファイルの拡張子を拡張子にxlsxとした例です。csvファイルも同様にExcel ファイルで表示することができます。

エンティティと属性および各イベントが出力されます。Dynamics CRM アプリケーションにもともと設定されている javascript と 有効でないカスタムイベントは出力しません。出力したい場合や、表示列を変更したい場合はダウンロードからソースファイル付きのファイルをダウンロードして修正をしてください。

ダウンロード

下記リンクをクリックしてダウンロードしてください。

 ファイル  説明
 Crm4ScriptExtractor.bin.1_0.zip  必要なモジュールのみ
 Crm4ScriptExtractor.src.1_0.zip  Visual Studio 2008 のソリューションを含みます