Dynamics CRM 2013 をいそいでインストールする機会があったので、インストール方法のメモを記載します。[Dynamics CRM 2013]シングルサーバーにダッシュでインストールしたときのメモその1で必要なミドルウェアをインストールしたので、 本記事では Dynamics CRM 2013 のインストールを行います。

Microsoft Dynamics CRM 2013 実装ガイド 

Dynamics CRM 2013 のインストールした環境は次の通りです。

今回ダッシュでインストールしたこともあり、CRMで使用する様々な実行ユーザーは既定のユーザーを使用しています。実際の環境を構築する場合は各 サービス用にドメインのユーザーを作成するようにしてください。

1. Dynamics CRM 2013のインストール

Dynamics CRM 2013 のインストールディスクをマウントします。下図セットアップ画面が起動するので、 Microsoft Dynamics CRM Serverのインストールを選択します。

セットアップへようこそ画面で Microsoft Dynamics CRM の更新プログラムを取得する を選択して 次へ ボタンをクリックします。

プロダクト キー情報画面でプロダクトキーを入力して次へボタンをクリックします。

使用許諾画面で、同意するを選択して、 同意する ボタンをクリックします。

必須コンポーネントのインストール画面でインストールボタンをクリック。インストール完了後 次へボタンをクリックします。

インストール場所の選択画面でインストール場所を確認して 次へをクリックします。

単一サーバー構成(オールインワン環境)でCRMをセットアップします。フルサーバーにチェックがされていることを確認して次へボタンをクリック

展開オプションで SQL Serverのインスタンスを指定します。 次へボタンをクリックします。

Dynamics CRM用のセキュリティグループをインストールする ADの組織(OU)を指定します。今回は CRMUsersという名前でOU(組織単位)を作成して、その場所にインストールすることにしました。次へボタンをクリックします。

サービス アカウントの指定画面で各サービスの実行ユーザーを指定します。今回は Network Service を指定しました。開発用のちゃんとした環境を作成する場合は、サービスアカウント用のドメインユーザーを作成するようにしてください。

Webサイトの選択画面でCRMを動作させるサイトを選択します。今回は 5555ポートを使用するサイトを作成するようにしています。次へボタンをクリックします。

E-mail Router の設定はスキップします。次へボタンをクリックします。

組織の設定を入力して 次へ をクリックします。

レポートサーバーURLを入力して、次へをクリックします。レポートサーバーURLが不明な場合は、Reporting Services の構成マネージャーで確認してください。

カスタマー エクスペリエンスの向上への協力画面はデフォルトのまま 次へ ボタンをクリックします。

システムのチェックでエラーが表示されていないことを確認して、 次へ ボタンをクリックします。

サービス 中断の警告が出た場合は、内容を確認して 次へ ボタンをクリックします。

準備の完了画面で、 インストールのサマリを確認して インストールボタンをクリックします。

インストールが開始されます。

インストール完了画面が表示されたらインストール完了です。

再起動する旨のメッセージが表示されたら再起動を行います。CRMのインストール後、レポーティングサービスがインストールされたサーバーにログインしてDynamics CRM 2013 レポート拡張機能をインストールしてください。ドメインユーザーをサービスアカウントにしていない場合、レポート拡張機能がインストールできませんので注意してください。

CRMをインストールしたサイトにアクセスすると Dynamics CRM Server 2013 のサイトが表示されます。

今回はシングルサーバー構成でインストールしましたが、商用環境の場合は、CRMサーバー、ADサーバー、SQL Server, Reporting サービスのServer は別々のサーバーだと思います。その場合は各サービスはNetwork Serviceではなく、 ドメインユーザー で動作させ必要最低限のセキュリティーの権限を持つユーザーで動作するようにしてください。

ちなみに、CRM 2013 から、エンティティが1つのテーブルに統合されました!!(以前は Base と Extension という2つのテーブルで1つのエンティティを構成していた)。内部構造を知らない人にとってはふーんという情報ですが、パフォーマンスのことを考えるとかなりすごい改善です。下図はコンタクトエンティティ(取引先担当者) のテーブルになります。 Base テーブルしか存在しません。

開発者リソースのページを表示してみましたが、エンドポイント (Organization.svc や OrganizationData.svc 等) のURLは変更がないみたいです。

 

2.まとめ

簡単ですが単一サーバーにCRM2013をインストールする方法を説明しました。間違いや指摘点などありませいたらご連絡ください。