Windows Server 2019 上で、SitecoreのLighthouseデモを動作するようにセットアップする機会がありました。最善かつ適切ではないかもしれませんが、忘れないうちに簡易ですがメモを記載しておきます。
今回使用した Sitecore LighthouseデモのバージョンはSitecore 10.1 用のものになります。Windows Server 2019のバージョンは 1809 です。
1. Windows Admin Center をインストールと構成
コンテナ環境を準備する方法はいくつかありますが、今回は、Get started: Prep Windows for containers で記載の合った、Windows Admin Center をインストールしました。ポート番号はtraefikと重複しないように 4430を指定しました。
後かラポートを変更する場合は、 WACのインストーラーを再実行するとポート番号を変更できます。
インストール後、 Container 拡張を追加して、コンテナ環境をインストールしてください。
Administratorsグループのユーザーで作業していてもインストールに失敗する場合は、グループポリシーエディター(gpedit.msc)を起動して、Local Coputer Policy > Computer Configuration > Windows Settings > Security Settings > Local Policies > Security Optionsの中にある、User Account Control: Run all administrators in Admini Appvoval Mode (ユーザー・アカウント制御: すべての管理者を管理者承認モードで実行) を無効化して再起動してからインストールを行いました。
2. docker-compose のダウンロード
次のコマンドを使用して バージョン1.29のdocker-compose をダウンロードします。
Start-BitsTransfer -Source "https://github.com/docker/compose/releases/download/1.29.2/docker-compose-Windows-x86_64.exe" -Destination $Env:ProgramFiles\Docker\docker-compose.exe
3. リポジトリのクローンと構成
Git for Windowsをインストールして、次のコマンドでリポジトリをクローン。ブランチは必要に応じて対象のバージョン用のブランチを指定します。
git clone https://github.com/Sitecore/Sitecore.Demo.Platform.git -b release/10.1.0
今回、smtpサービスは使用しないのでdocker-compose.override.yml の smtp の設定をコメントアウトしました。
その他、例えば日本語のリソースファイル等、CMサーバーにファイルを追加したい場合は、クローンしたフォルダーのdata\cm\src フォルダーにファイルを作成すると、CM起動時にファイルをコピーできます。
4. コンテナの準備と起動
起動方法は、docsフォルダーの Usage.md ドキュメントを参考にして初期化と起動を行います。
バージョンによって起動方法が違う場合があるので、必ず自分が使用するデモバージョンのdocフォルダーの中身を参照してください。
10.1用のデモの場合は、以下の例のように init.ps1 を実行。
.\init.ps1 -InitEnv -LicenseXmlPath C:\license\license.xml -AdminPassword b
.env ファイルを開き、ブリモードの設定をhypervからprocessに変更します。
TRAEFIK_ISOLATION=process ISOLATION=process
次のコマンドで起動します。
docker-compose up -d
起動に失敗した場合は、再度、 docker-compse up -d を実行します。それでも失敗する場合は、 docker-compose down を実行してから up コマンドを実行します。
5. 起動、停止バッチの作成
動作確認をしていて気づいたのですが、 docker-compose up -d を実行するとたまに、Sitecore.Master と Sitecore.Web データベースのでタッチ/アタッチが失敗して、dataフォルダー内のmdf., ldf をアタッチできずに、mssqlイメージ内の C:\install フォルダーのmdf, ldf ファイルが使用されてしまうことがありました。これを防ぐために、2回目以降は次のバッチを使って起動するようにしています。
docker-compose up -d mssql timeout 45 docker-compose up -d pause
簡単ですが、説明は以上です。
追加で SSMS や VS Codeなどもインストールします。
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